東亜機刃株式会社は、1928年の創業以来、95年以上にわたり工業用刃物の製造・販売を通じて、日本の産業発展に貢献してまいりました。 時代の変化とともに、技術や製品は進化を続けますが、私たちの根幹には、決して変わることのない「ものづくりへの姿勢」があります。
それは、日々の業務における判断の拠り所であり、未来へ向かうための羅針盤とも言えるものです。 この記事では、私たちの全ての企業活動の土台となっている「経営理念」と、それを実践するための「行動指針」について、その背景にある想いと共にご説明します。
私たちの根幹をなす3つの約束【経営理念】
東亜機刃が掲げる経営理念は、3つの柱から成り立っています。これは、私たちが企業として社会に対して、そして社員に対して果たすべき責任と、目指すべき姿を示したものです。
1. 私たち東亜機刃株式会社は社員の安全を優先し、幸福で豊かな生活を約束します
私たちは、企業にとって最も大切な財産は「人」、すなわち社員一人ひとりであると考えています。優れた製品やサービスは、社員が心身ともに健康で、安心して働ける環境があってこそ生み出されるものです。
そのため、事業活動の全てにおいて「安全の確保」を最優先事項としています。刃物という製品を扱うからこそ、徹底した安全管理と意識の向上が不可欠です。
そして、社員が仕事を通じて専門的なスキルを磨き、人として成長できる機会を提供することも会社の重要な役割です。仕事へのやりがいと、経済的な安定の両方を実現し、社員一人ひとりが家族と共に幸福で豊かな生活を送れること。その土台を築くことが、会社の永続的な発展に繋がると確信しています。
2. プロの職人として日々研鑽し、お客様に最高品質の刃物を提供いたします
私たちの事業の核は、長年の経験と探求心によって培われた「技術力」です。この理念は、私たちが単なる製造業者ではなく、お客様の課題を解決する「プロの職人集団」であるという誇りと決意を表しています。
私たちが定義する「最高品質」とは、単に「よく切れる」だけではありません。切断面の美しさ、加工精度の高さ、刃物の耐久性など、お客様が求める価値を細部に至るまで追求した「きれいに切る」技術を指します。
現状の技術に満足することなく、常に新しい知識を学び、技能を磨き続ける。この日々の研鑽こそが、お客様からの揺るぎない信頼を獲得し、東亜機刃というブランドを支える唯一の方法であると考えています。
3. モノづくりを通じて、進化する時代に柔軟に対応し伝統と文化を守り産業の発展に貢献します
95年という歴史は、私たちにとって守るべき「伝統」であり、大きな強みです。先人たちが築き上げてきた職人技や知恵、そしてお客様との信頼関係といった無形の財産を、次の世代へと確実に継承していくことは私たちの重要な使命です。
しかし、伝統を守ることと、変化を恐れることは同義ではありません。私たちは、技術革新の波や社会のニーズの変化といった「進化する時代」に柔軟に対応し、常に新しい価値を創造していく挑戦者でありたいと考えています。
受け継がれてきた伝統技術と、最新の設備や知識を融合させる。この「伝統と進化の両立」を通じて、ものづくりの未来を切り拓き、日本の、そして世界の産業発展に貢献し続けることが、私たちの社会における存在意義です。
理念を形にするための日々の誓い【行動指針】
経営理念は、日々の具体的な行動によって実践されて初めて意味を持ちます。私たちは、理念を全社員の行動レベルにまで落とし込むため、以下の3つの「行動指針」を定めています。
1. 安全に配慮し、職務に集中する。
これは、経営理念の第一条「社員の安全」を実践するための、最も基本的な行動です。常に危険を予測し対策を講じることで、安心して仕事に集中できる環境を全員で作り上げます。
2. 技能向上に努める。
経営理念の第二条「プロの職人」であるために、私たちは学び続けることをやめません。一人ひとりが自身の専門性を高める努力を惜しまず、会社全体として技術力を向上させていきます。
3. お客様と誠実に向き合う。
お客様の期待を超える価値を提供するため、真摯な姿勢を貫きます。お客様の声を丁寧に聞き、課題解決に全力を尽くす。この誠実なコミュニケーションが、長期的な信頼関係の礎となります。
理念と共に、未来へ
東亜機刃の経営理念と行動指針は、過去から現在、そして未来へと受け継がれていく、私たちのDNAそのものです。
これからも、この理念を全ての企業活動の核として胸に刻み、社員一同、お客様と社会に対して誠実なものづくりを続けていくことをお約束します。この記事を通じて、東亜機刃という会社の根幹にある想いが、少しでも皆様に伝われば幸いです。
